人間関係が密なので窮屈
町工場では,社員数が少ないため,人間関係がうまくいかないと,不快な気持ちのまま働かなくてはなりません。職場に苦手な人がいても,その人を避けて仕事を進められないので,その人と話すことがストレスになるし,その人が近くにいることすらもストレスになる場合も考えられます。 町工場で働くと,地元の知り合いが同僚になる場合もあります。お互いの地元が違う場合は,親しく話さなくてもやり過ごせますが,地元が同じであり,知り合いの場合は,その人を避けることはできません。人付き合いが苦手な人にとっては,職場で,地元の人とずっと一緒にいることもストレスになるかもしれません。町工場は,社員数が少ないので,社長など上役と話す機会も増えます。こういう人間関係が密な環境にいると,事情があって,その会社を辞める場合でも,言い出しづらくなります。
設備が古い可能性がある
町工場の場合,設備が古いこともデメリットの一つです。トイレが,昭和の時代に作られたような和式トイレの場合もありますが,最近の人は,洋式トイレに慣れているので,和式トイレを使うのが苦手な人もいるでしょう。また,工場によっては,エアコンが古く,空調が効かない場合もありますし,さらに,エアコン自体がなく,扇夏場は扇風機だけで暑さをしのぎ,冬場は何人かで灯油ストーブを共有しながら寒さをしのいでいる社員を見かけることもあります。
町工場の場合,更衣室がなく,空き部屋にカーテンを取り付けて,簡易的に更衣室代わりにしていることもあったり,また,食事をしたり,休憩を取ったりするスペースが十分に確保されていないため,工場の片隅で食事を取ったり,工場の駐車場に停めている,自分の車に戻って休憩したりしている社員もいます。